母を守る子

ひきこもりおばさんのひとり言です。

夫と大喧嘩をした。姑についてである。私達夫婦は新婚時代から、大喧嘩といえば、互いの実家が原因であった。我が家門を貶される様な事があれば一歩たりとも引かず、戦わなければならない武士の様だった。いつもは、私が折れるのだが、今回は違った。夫は翌朝長文のお詫びをLINEで送ってきてくれた。そして、「私達には、それぞれ『母親を攻撃されたら守れ』というプログラムがインプットされてるんだね。」と話し合った。これに気づくのに27年かかった。

本来母親は子どもを守るものである。だが、私達夫婦の母親達は、子どもに自分を守らせる人達だった。そのせいで、私達も、私達の子ども達も苦しんだ。私達が気づかなければ、四代に渡るところだった。

夫を送り出し、家を出ると耳を塞がれた様に無音で、低い雲のせいか景色が白く、いつもと全く違う世界に見えた。